ワンちゃんの飼い主様へ

まずはここから！日々の予防

ワンちゃんの健康管理のためには、日々の予防が大事です。まずは、下記4つの予防をやりましょう。

フィラリア症予防

春になり温かくなってくると、蚊が出てきます。フィラリア症は蚊が媒介して起こる病気ですが、しっかり予防ができる病気でもあります。フィラリア予防には、血液検査でフィラリアに感染していないことを確かめてから、予防を行っていきます。また当院では、フィラリアの検査の際に、同時に行える健康診断をおすすめしております。一度の採血で行えますので、ワンちゃんの負担も軽減できます。ぜひご検討ください。

ノミ・ダニ予防

ワンちゃんにノミ・ダニが寄生すると、皮膚炎を含めて様々な病気を引き起こします。また、ワンちゃんに付いたノミ・ダニは飼い主様にもうつってしまい、人獣共通感染症を引き起こします。「今ついていないから大丈夫」ではなく、ノミ・ダニが付く前に付かないようにしてあげてください。

ワクチン接種

当院では、数種類の病気を予防できるワクチンをおすすめしています。お外で飼われていたり、お散歩が好きなワンちゃんが感染する病気の数も多くあります。しっかりと予防してあげてください。

狂犬病予防接種

ワンちゃんだけでなく、ほとんど全ての哺乳動物が感染する病気です。狂犬病にかかった動物に噛まれることにより感染し、発症すると100%死に至る恐ろしい伝染病です。ただし、ワクチン接種によって予防が可能です。これはヒト以外の哺乳動物でも同様であり、そのため日本では「狂犬病予防法」によって、飼い犬の登録と生後90日を越えた飼い犬への年1回のワクチン接種が義務付けられています。狂犬病の予防注射は、狂犬病蔓延を防ぐための飼主様の義務でもあります。

こんなことにも気をつけて！

健康診断

当院では、年に1〜2回の健康診断をおすすめしています。尿・便検査などの簡単な内容から、人間ドッグのような内容まで幅広く対応しています。病気の早期発見のために実施しましょう。

皮膚病

夏は皮膚病になりやすい時期でもあります。定期的にシャンプーを行うなど、ワンちゃんを清潔にしてあげてください。また、特に皮膚の弱い子は人間のお肌と同じように、乾燥による皮膚のトラブルが出ることがあります。シャンプー後の保湿や、薬浴を行うことで改善します。皮膚の異常を少しでも感じたら、ひどくなる前にご相談ください。

歯のトラブル

自分で歯磨きができないワンちゃんには人間と同様に、お口のトラブルが多くあります。歯石や歯周病などを放っておくと、歯がボロボロになったり、口が臭くなったりする原因になりますので、日ごろのケアが重要です。

熱中症

夏は気温が上がり、熱中症となるワンちゃんが増えます。お散歩時の輻射熱や、室内の温度には気をつけてください。対策としては、涼しい時間帯でのお散歩やこまめな給水、室内ではエアコンによる温度管理、窓を開けて風通しをよくすることなどがあります。特に、お水を与えることは忘れないように気をつけてください。

避妊・去勢手術

避妊・去勢手術には下記のようなメリット・デメリットがあります。ワンちゃんの一生に関わることですので、家族で良く話し合ってください。当院では、飼い主様に安心して手術を受けていただくために、様々な取り組みを行っています。

メリット

・子宮卵巣疾患・乳腺腫瘍（メス）や前立腺疾患・ヘルニア・肛門周囲の腫瘍（オス）などの生殖器の病気を防ぐことができる
・望まない繁殖を防ぐ
・マーキングや発情を防ぐ
・発情期の不用意なストレスを防ぐ

デメリット

・太りやすくなり、肥満になると心臓疾患・呼吸器疾患・関節疾患・泌尿器疾患・糖尿病などのリスクが高くなる
・手術は全身麻酔下で行うため、麻痺が身体への負担になる場合がある